『インターネットは自由を奪う』解説を書きました
『インターネットは自由を奪う』という本の解説を書かせていただきました。
書籍の解説を担当させていただくのは、初めての経験になります。
この本には「現在のインターネットは大失敗である」ということが、その大失敗を牽引?する米国IT企業とその経営者たちに対する罵詈雑言とともに、ひたすら書かれています。
このような主張は以前からなされてきましたが、「ポスト・トゥルース」などという言葉が使われるようになったここ1、2年で急速に広がってきているように感じられます。
インターネット否定論者ではなく、私を含むインターネットにある種の夢をみてきた人や、これからのインターネット・カルチャーやビジネスに興味がある人は、一度は目を通しておくべき内容になっていると思います。
それは、この本に書かれている内容に対する考慮なしに、今後のインターネット・カルチャーやビジネスは存在し得ないと考えられるからです。
本の解説を書くために本を読むという経験はなかなか興味深かったです。
普段、私の読書はスピード重視。
正確性が求められる法律系の調べ物の場合は別ですが、その他のジャンルの場合には、あえて「深く」読みません。
そのような場合、自分の思考や専門性に対しインスパイアされる部分があるかどうかが読書の価値になるので、深く読まないほうが誤読などが誘発できていいんです。
一方で、時間をかけて、深く潜っていく読書も大切で、そのような読書が足りていないとも感じています。
時々は、文章を書き留めながら読書するという機会を持ちたいものです。