著作権法のリーガルデザイン
久しぶりの更新です。
実務家が「個別報告」という枠で登壇する機会はめったにないことのようです。
私からは「著作権法のリーガルデザイン」というタイトルで発表させていただきました。
052618著作権法のリーガルデザイン.pdf - Google ドライブ
著作権のリフォーム論に関しては、国際的な機運の高まりもあり、国内でも精緻な議論が積み重なり始めてきています。
私の発表には法学者の皆様のような精緻な議論は期待されていないと思いましたので、今回は著作権法学会であえて著作権法の話をあまりしないという暴挙(?)に出てみました。
「なぜ著作権の話をもっとしないのか」というお叱りの声もあったかと思いますが、私にとっては前半の話も著作権法や著作権法に関わる実務者として重要な実務感覚ではないかと思い、説明させていただいた次第です。
もちろん精緻な議論を加えること「も」期待されていたのでしょうが、すでに論じられている議論に私のような実務家が新たな議論を加えることは一朝一夕でできることはありません。
さきほど、著作権のリフォーム論について議論がなされてきていると書きましたが、国内で著作権法の全面改正という話が大きな機運になるまではいっていないように見受けます。
私のような、しがない実務家があの場に立つことの無謀さも感じていましたが、そのような機運の1つの小さなきっかけになれたらと思い、恥をしのんであの場に立たせていただきました。
このあと、この発表を論文にまとめないといけないので、たとえごく一部の方にとってであっても、刺激になるようなものにできればいいなと思います。
このような大変光栄かつ貴重な機会をくださった恩師の島並良先生、上野達弘先生、そして当日司会を務めていただき、多くのアドバイスをいただいた弁護士の伊藤真先生に感謝いたします。
ありがとうございました。